2011年11月28日月曜日

アドベントカレンダー。

今日27日からアドベントが始まりました。

 日本ではあまり馴染みのないアドベント、日本語では待降節、降臨節と言い、
イエスキリストの誕生を待ち望む期間という意味だそうです。
通常は12月初めに始まりますが、今年は11月27日からです。

今日から数えて、4回日曜日を過ごした後に、クリスマスとなります。


このアドベントの期間中、登場するのがアドベントカレンダーです。

このアドベントカレンダーは、クリスマスまでの日にちを数えていく為のカレンダーで、
 日付のところが窓上に開けられるようになっていて、その中にはチョコレートなど
お菓子が入っています。


私は、今年、フィンランド人の生徒さんから、アドベントカレンダーを貰って、今日
早速開けてみました。

毎日、一つずつ窓を開けていって、全部開け終わるとクリスマス!ってなんだか素敵ですよね。

私も毎日楽しみです。

2011年11月26日土曜日

モーツアルト。

最近、1月のピアノ連弾コンサートの為に、モーツアルト4手の為のソナタ
KV521を練習し始めました。

このモーツアルトのソナタ、Youtubeで、
キーシン+アルゲリッチの演奏を見つけました。

キーシンがすごく楽しそうに弾いているのが印象的です。
演奏はもちろん素晴らしく、息もぴったりです。

二人のきらきらした透明感のある音、心に響きます。
この音に少しでも近づきたいと思いますが...
道は長いです...が、頑張ります!

リンクです。
モーツアルト KV 521 キーシン+アルゲリッチ


私は、 室内楽を演奏する機会が多いんですが、ピアノ連弾はほとんど演奏したことが
ありません。

連弾は、二人のピアニストの競争って感じがして、
今まで敬遠してました。
でも、やってみると、意外に楽しく、4手独特の
ハーモニーの美しさも感じることができました。

今回、ブリュッセル音楽院の伴奏科教授で、私の先生でもあるブッシェさんが
一緒に演奏しないかと誘ってくれました。もし、このお誘いが無かったら、
ずっと4手の魅力を発見できなかったかもしれませんね。

先生に感謝です。


しかも、連弾ってたくさんレパートリーがあるんですよね。

コンサートでは、ブラームスのハンガリー舞曲、プーランクのソナタなどを
演奏する予定です。

1月は、トリオミストラルでもコンサートがありますので、
また、このブログで案内させて頂きます。


2011年11月21日月曜日

散歩。

今日も、またまた晴れているので、彼と車で、出かけることにしました。
ブリュッセルから南東に約20分、ワーブル(Wavre)という町の近くで、散歩しました。

散歩道








並木道

橋を発見。


大量のベトラーブ(通称砂糖大根、ベルギーでは砂糖の原料に使われる)


2時間程散歩した後、ワーブルの町に移動。

最近すごい勢いで支店が増えていて、東京にも出店した、ベルギー発祥のカフェ(レストラン?)、ル パン コティディアン Le Pain Quotidien にてカプチーノを頂きました。
オーガニックの食材を利用したお店で、内装も食器もシンプルですが、可愛らしいです。

黒板に今日のお勧めが。


初めて訪れたワーブルの町。日曜日ということで、静かで、歩いている人はまばらでしたが、お店もたくさんあって、良い雰囲気の町でした。


たまの休みには、日頃の忙しさを忘れて、のんびり過ごすっていいですよね。

また明日から、仕事と練習頑張ります。

2011年11月20日日曜日

ブラッスリー Mariadal

最近、とても天気が良いです。
去年のこの時期のブリュッセル、すでに暗くて寒い冬が始まっていたのですが、今年はここは南仏か(!)と疑うくらい、とにかく晴れの日が多く、気持ちが良いです。
と言っても、気温は冬なんですが、太陽が出てるだけで、気分が晴れ晴れとします。

今日も1日晴れていたので、彼と車でドライブがてら、ブリュッセルから車で10分、Zaventem地域にあるブラッスリー、 Mariadalに行ってみました。下の写真の建物の中にブラッスリーがあります。
外見はお城ですが、中は現代風に改装されています。



このブラッスリーは、ベル通(ベルギー在住日本人の為の情報サイト)に、お勧めとして載っていて、気になっていました。

着くのが、午後16時過ぎに なってしまい、残念ながら食事は出来ませんでしたが、その代わり、ベルギー名物ワッフルを食べました。
今日食べたのは、ブリュッセルタイプの四角いワッフルです。
チョコレートソース、生クリーム、アイスクリームがトッピングされてて、とても美味しかったです。

私はこの、さくっふわっとしたブリュッセルタイプが好きですが、もう一つは、リエージュタイプのワッフルで、日本ではこちらの方がおなじみだと思います。


ここのすぐ横には、子供が遊べるスペースと、散歩できる小さな丘があります。



そこで散歩途中、黒鳥を発見しました!黒鳥(オーストラリア原産らしい)と言うべきなのか、黒い白鳥と言うべきなのかはさだかではありませんが、とにかく黒い鳥をベルギーで見たのが初めてでしたので、ちょっと感動しました。黒い羽毛が綺麗です。

でも、私の彼は、写真を撮る為に少し近づいただけで、威嚇されてました...。


今日の午後の一時、ブラッスリーのスタッフも親切で、心地良い時間を過ごすことができました。
また機会があれば、行ってみようと思います。


2011年11月19日土曜日

ジュドーニュ音楽祭最終日。

今日は、10月23日に終了しましたジュドーニュ国際音楽祭最終日について。

2011年10月20日から23日まで、4日間続いた音楽祭。

この日は、ヴィオラ奏者で”譜めくりの女”映画監督でもある、ドゥニ デルクールさん(Denis Dercourt)を迎えてのコンサートでした。

彼は、ストラスブール音楽院の室内楽教授で、私とヨハネスの元先生でもあります。音楽院時代、またその後も何かとお世話になってます。

ドゥニさんは映画監督として、ヴィオラ奏者としても活躍していますが、今回改めて感じたのは、彼の人柄の良さです。人柄って、一緒に演奏するうえでほんと大事です(と私は思います。)リハーサルの時、意見の相違で険悪なムードになった時とかって、やっぱりコンサートで出ちゃったりするし...。

 でも、ある有名な、世界で活躍する弦楽四重奏団Aは、移動もホテルもそれぞれ4人別々で、リハーサル、コンサートだけ一緒にやるんだそうです。それくらい仲悪いのに、あんな素晴らしい演奏ができるなんて、すごいなあっていつも思います...。*

ドゥニさんとは気心が知れてるし、音楽的にも気が合うので、演奏しやすかったです。
 
今回のコンサートは、私、ヨハネス(チェロ)、オリヴィエ(ヴァイオリン)、ドゥニさんで、マーラー、モーツアルト、ブラームスのピアノ4重奏を演奏させて頂きました。

Trio Mistral+ Denis Dercourt (ヴィオラ)

ブラームスのピアノ4重奏 ト短調は4楽章構成で、約45分かかる大曲です。

ブラームスは素晴らしい作曲家で、ピアノソロ曲もそうですが、室内楽の分野でも数々の名曲を残しています。このピアノ4重奏は特に傑作で、悲劇的な表情と雄大な開放感とが交互に登場し、最終楽章、ジプシー風ロンドで情熱的に、最後まで駆け抜けます。

今回、自分なりに満足できる演奏ができましたが、同時に、反省するべき点や改善するべき点が明確になりました。日々精進ですね。


(C)Daniel Rubenstein




観客の皆様の反応はとても良く、ブラームスが苦手だと言っていたNGO Le Chemin Des Artistes の会長ジョン クロードも、好きになったと言ってくれてました。

このコンサートについて、Classiqueinfo という音楽評論サイトの記者が批評を書いてくれました。下のリンクです。(フランス語) 部分的に手厳しい所もありますが、全体的には好意的に書かれています。特に音楽祭のこれからの発展を期待しているとありました。有難うございます。
http://www.classiqueinfo.com/Premiere-edition-du-Festival.html

バロック様式の祭壇 (C)Daniel
教会内のステンドグラス (C)Daniel










コンサートが終わった後のレセプション会場 (C)Daniel







ということで、4日間続いたジュドーニュ音楽祭無事終了です!

聞きに来て下さった皆様、有難うございました。

またこの音楽祭開催に、様々な形で協力してくれた友人達、そして関係者の皆様、お疲れ様でした、感謝の気持ちで一杯です!

来年度2012年は10月18日から21日開催予定です。また随時、このブログでジュドーニュ音楽祭について、お知らせしていきたいと思います。

2011年11月15日火曜日

音楽祭3日目。

今日は、音楽祭3日目について。

歌のコンサート、というのは好みが分かれるということで、大部分の音楽祭では、あまり見かけたことがありません。

 それじゃあやってみようということで、今回はアントワープ出身のソプラノ、アンヌ カンビエ(Anne Cambier)さんを招待することになりました。
アンヌさんは、若いながらアントワープ王立音楽院の教授で、輝かしい経歴の持ち主です。
Anne Cambier

 
 私がピアノ伴奏をし、そしてアンヌさんのリクエストで、ピアノソロの曲も何曲か披露させてもらいました。
 歌手の中には、リサイタルの場合、何曲か歌った後、休憩があった方がいいという人が結構います。そこで、ピアノソロというわけです。 今回は、ショパン、メンデルスゾーン、グラナドスの曲を弾かせて頂きました。

歌のコンサート

  私は、歌手の伴奏法をブリュッセル音楽院、また歌手とピアニストのためのマスタークラスで学んだのですが、歌のメロディーと歌詞に合わせて、ピアノの音質や表情を変化させるという独特の伴奏技術は、他の室内楽の演奏、またはソロの演奏にも役立っています。

今回、アンヌさん(とってもいい人です)とはすごく息が合い、楽しくコンサートをさせてもらいました。  
彼女の声は、聞いていて心地良くて、教会でのコンサートには最適でした。
 
オペラの馴染み深い曲も何曲かプログラムに入っていたので、聴きやすかったと思います。
 
観客の大部分の方は、初めて歌のコンサートを聞いたと仰っていましたが、とても楽しまれていたようだったので、ほっとしました。

ちなみに上の写真で、かなり真剣な顔で譜めくりしてくれているのは、トリオのバイオリニスト、オリヴィエ君です。有難う!


音楽祭三日目にもなると、体力的にかなり消耗してきます。音楽祭を企画している段階では、疲れるとか考えもしなかったんですが、やっぱり4日間で3つコンサートは大変だなーと思いました。ついつい、コンサートの後は、夜更かししてしまうし、朝は早いしで(笑)。
コンサート中は、疲れのことなんか忘れてしまうんですけどね。

ベートーベンソナタ全曲演奏を、一週間続けて演奏するピアニストとか、ほんとすごいと思います。

この日は土曜日だったこともあり、スイスから私の友人夫婦と子供達、オリヴィエの両親、フランスからの友人などなど、皆遠いところから駆けつけてくれました。

三日目無事終了です。



2011年11月14日月曜日

音楽祭2日目。

今日は、二日目のコンサートについて。

バイオリン Camille Babut du Mares、チェロ Johannes Burghoff  (C) Daniel
二日目は、フルートとの競演ということで、バイオリン、チェロ、ピアノの構成でバラエティー豊かなプログラムになっていました。この日は、ベルギー人と日本人ハーフのピアニスト、フレデリック ルーエルさんにピアノをお願いし、フルートはブリュッセル在住の神田 望美さん、バイオリン、チェロの編成でした。

フンメル作曲のトリオ (C) Daniel Rubenstein


この日の目玉は、アメリカ人作曲家ジョージ クラム(George Crumb)作曲 ボックスバレネ (Vox Balaenae、フルート、チェロ、ピアノ)でした。この曲は鯨の鳴き声を題材にしている(本当に鯨が鳴いてるように聞こえます!)んですが、作曲家の指示で、スピーカーで音を増幅したり、ブルーのライトで照らしたり、マスクを着けたりします。音楽家がメインというよりも、音楽家は舞台を作り上げる役者の一人という感じなんでしょうか。
この曲の神秘的な舞台効果に、観客の皆さんも圧倒されていました。もちろん、演奏家の皆さんの
素晴らしい演奏があってこそです。有難うございました。
クラム作曲 Vox Balaenae (C) Daniel




二日目も全てスムーズに運んで、終了しました。そうそう、写真を撮ってくれたのは、フルーティストの神田望美さんの旦那様でバイオリニストのダニエルさんです、とても綺麗な写真、どうも有難う。

音楽祭は、NGO団体 Le Chemin Des Artistes で実行運営されています。、団体員は50人いますが、その中から実行委員7人+音楽監督2人(私とチェロのヨハネス)が中心になっています。

私以外全員ベルギー人、個性溢れる楽しい人達ばかりで、毎回集まる時は話しがとっても面白いです(笑)。
たくさんの人の支えがあってこその音楽祭です。これからもよろしくお願いします!




2011年11月13日日曜日

ジュドーニュ音楽祭第1日目。

昨日ブログに書いたジュドーニュ音楽祭。今日は、10月20日第1日目のコンサートについて書きたいと思います。

音楽監督としての仕事は、プログラム、音楽家を決めたり、スポンサーや町と交渉したりと多岐にわたります。
でも、有難いことに、NGOのメンバーや友人達の手助けで、コンサート当日は、演奏にだけ集中することができました。皆、有難う!

音楽祭ちらし


第1日目はトリオミストラル(私もメンバー)による演奏会。バイオリンはスイス人のオリヴィエ、チェロはベルギー人のヨハネスです。

プログラムはデュオ、トリオのレパートリーで構成されていました。

このプログラムの中で、ノヴァック(チェコの作曲家)のトリオというのはあまり知られていませんが、物悲しいながら情感溢れる美しい曲で、コンサートが終ると決まって、ノヴァックの曲が一番良かったーと言われる曲です。

オリヴィエ(バイオリン)、ヨハネス(チェロ)

トリオミストラル


1日目としては、お客さんもまずまずの入りで、コンサートも成功裏に終りました。

日本から私の友人達もコンサートの為に駆けつけてくれて、譜めくりまでしてもらいました。ちなみに、1日目と4日目、髪のセットはひーちゃんがやってくれました、とっても上手です。
ひーちゃん、のりちゃん、助かりました、有難うね。

この音楽祭の特徴の一つとして、コンサートが終った後、音楽家と観客が交流できる場を設けています。
飲み物を片手に、音楽家達と観客が一緒になってコンサートについて語り合えるって、いいなと思うんです。皆さん、喜んでくれてたみたいで良かったです。

とにかく1日目無事に終了しました。









2011年11月12日土曜日

ジュドーニュ国際音楽祭

2011年10月20日から23日まで行われました第一回ジュドーニュ国際音楽フェスティバル Festival International de Musique de Jodoigne www.fimj.be

私は音楽監督兼ピアニストとして参加しました。ジュドーニュは、ベルギーのブラバンワロン(Brabant Wallon)の小さな町の名前で、ブリュッセルから東に約40キロの場所に位置しています。


住宅地 (C) Daniel Rubenstein

ジュドーニュ文化センター (C) Daniel Rubenstein









 この音楽祭が生まれたきっかけは、去年の12月にさかのぼります。Blüthner (ブリュートナー) というドイツ製のグランドピアノ(1920年製造)を、友人から安く譲ってもらったのですが、ブリュッセルの今の家には置けないということで、別の友人宅に置かせてもらうことになりました。

 その友人の家がジュドーニュからすぐ近くという縁から、10月にコンサートホールとして生まれ変わろうとしていた、ジュドーニュの広場にある教会の存在を知りました。その後、町の協力や友人達の助けを得て、フェスティバルを開催できる運びとなりました。

 この音楽祭開催、またコンサート企画などの為のNGO Le Chemin des Artistes も発ちあげることができましたので、これから色々と音楽に関する企画をしていければと思います。
チャペル Notre Dame Du Marché (C) Daniel

チャペル (C) Daniel
教会の入り口、コンサート前です。(C)Daniel


チャペルの改修工事、いつものことながら、ワロン地方の人々は何をするのもとーってもゆっくりなので、一時は本当に音楽祭前に終わるのかなと心配になりましたが、無事音楽祭1週間前に完成しました。

第一回目、しかも見知らぬ土地での音楽祭開催ということで不安も一杯でしたが、たくさんの方が来て下さり、とても有難かったです。様々な形でたくさんの人々に助けてもらっているんだなーと感じることができた4日間でした。

来年は10月18日から21日開催予定です。

今年行われました4日間のコンサート情報を、少しずつUpしていきたいと思います。

ブログ 始めてみました。

こんにちは。ベルギー生活を始めて早4年、フランスでの滞在も入れると、かれこれ10年余り。いつの間にかこんなに経ってしまった!という感じですが、これから少しずつこちらでの生活、コンサートなどについて書いていきたいと思います。